「注文住宅の耐震等級を高めたいと考えているがよくわからない」
このような悩みをお持ちの方もいらっしゃるでしょう。
そこでこの記事では、耐震等級を高めるために意識すべきポイントと、注意点をご紹介します。
気になる方は、ぜひ参考にしてください。

 

□耐震等級を高くするために必要な4つのポイントとは

1つ目は、建物を軽量化することです。
重い建物は、地震が起きた時に揺れ幅が大きいです。
一方で、建物が軽いと、地震が起きても揺れる幅が小さくて済むため、
地震の揺れによる影響を受けにくくなります。

 


写真:ガルバリウム鋼板に天然石を吹き付けた屋根材
耐久性に優れているだけでなく、軽量で揺れに強い家を実現します。

 

2つ目は、耐力壁を増やすことです。
耐力壁とは、建物に対して横から加わる力に抵抗する壁のことです。
横から加わる力の例としては、地震や風などが挙げられます。
設置する際には、四隅を支えるように意識することや、
1階と2階の耐力壁の位置を揃えることを意識しましょう。

 


写真:バランスよく配置された耐力壁

 

3つ目は、耐震のために必要な設備をバランスよく配置することです。
2つ目のポイントで、耐力壁を増やすことが大切だと紹介しましたが、
ただ多く配置するのではなく、バランスを考えることが大切です。
バランスが取れていなければ、かえって耐震性を低くしてしまう可能性もあります。

 


写真:バランスよく配置された耐震金物
地震による揺れなどに十分に耐えられるかどうか許容応力度計算を行い、
耐震等級3認定を取得します。

 

4つ目は、床の耐震性を高めることです。
壁と床はつながっているので、壁を丈夫にするだけでなく床にも意識を向けましょう。
壁の強度を高めたとしても、家全体の土台である床がダメージを受ければ、地震の揺れには耐えられません。しかし、耐震性能がある床にしておけば、耐力壁が受けた揺れを分散させられるので、ダメージを抑えられます。

 


写真:ベタ基礎
基礎全体が一体となるベタ基礎にすることによって、揺れを分散させます。

 

□耐震等級3の重要性と耐震等級を決める際の注意点について

続いて、耐震等級について解説します。

 

2016年に発生した熊本地震では震度7の地震が、2回連続で起こりました。
これにより、これまで安全とされていた基準を満たす建物も甚大な被害を受けました。
しかし、その中でも耐震等級3を満たす設計の住宅は無害、
または軽い被害で済んだという結果があるため、
耐震等級3を満たす設計の住宅を求める方が多いです。

 

ただし、耐震性の高い建物にしたいという場合は、
建築コストがかかることを覚えておいてください。
また、耐震性を重視すると制約が多くなるため、
希望通りの間取りにできない可能性があります。
これらの点にも注意して、住宅の耐震について考えましょう。

 

□まとめ

この記事では、耐震等級について解説しました。
日本は地震の多い国なので、注文住宅を建てる際は特に、耐震性能を気にする方が多いでしょう。
耐震性について希望がある方は、前もって相談しておくことをおすすめします。
館山市で注文住宅をご検討でしたら、お気軽にお問い合わせください。

 

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