最近、テレビやネットニュースで土間が取り上げられていることをご存知ですか。
リノベーションの流行によって、土間の人気が上昇しているのです。
高い利便性と収納性を誇る土間を注文住宅の候補に入れると選択肢が広がるでしょう。

今回は、土間の魅力と間取りの実例、土間を選ぶときの注意点を紹介します。

 

□土間が注目を集めているって知っていますか?

土間空間は、家の中を土足で移動できるスペースです。
昔の日本の家では一般的な空間であり、農家などでは

野菜の保存や炊事の場として使われていました。
現在では、靴を履き脱ぎする玄関のみが使用されており、

あまり注目されることはありませんでした。

しかし、最近ではおしゃれな生活空間として再評価されています。
ここでは、土間の魅力について4つご紹介します。

 

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1.土間収納を使える

近年、玄関から続くウォークインの収納スペースが増えています。
このスペースは、季節ものや外出時に必要なものなどを

まとめて収納できるため、非常に便利です。
例えば、お気に入りの自転車やキャンプ道具などは

、外に置くと盗難の心配があるし、家に持ち込むことも難しいですよね。

しかし、土間収納スペースを活用することで、そのような物を安全に収納できます。

 

写真:新築施工事例より「館山市|移住暮らしを楽しむ!趣味と仕事が充実する平屋

 

2.コミュニケーション空間の創出

広い土間をつくることで、土間にテーブルと椅子を置いて

コミュニケーションの場にできます。
家の中に呼ぶことのハードルがさがるため、気軽に友人を招待できるでしょう。

 

3.趣味を楽しむ空間に

家の中でできない趣味や作業であっても土間であれば気軽に行えます。
最近、DIYの人気が高まっていますが、作業スペースのほかに、

音やニオイにも気をつける必要があります。
土間空間であればそのような心配もいらないため、検討してみてください。

 

4.子どもの遊び場に最適

土間は天気の良し悪しに関わらず使えるため、

小さな子どもがいる家庭におすすめです。
家の中で走り回ったり、家具を傷つけたりする心配がないため、

子どもがのびのびと過ごせます。
また、外で遊ぶよりも危険性が少ないため、親目線からも安心できるでしょう。

 

□土間スペースの間取りの実例を公開!

土間にはさまざまなメリットがあり、人気があることを紹介しました。
ここでは、実際に真似できる広くておしゃれな土間の間取りを3つ紹介します。

 

*腰掛けや物置を設置した土間

玄関土間の壁面に腰を掛けられるベンチや物置を設置することで、

家族や来客が腰掛けてリラックスできます。
本や小物を置くことで、ライブラリーやクローゼットの雰囲気を演出します。

 

*室内奥への視線を遮る壁を設置

広い玄関土間の場合、土間から中が見えるのではないかと、

プライバシーの面が気になりますよね。
部分的に壁を設置することで室内への視線を遮る上に、

土間の周囲は回遊可能なため邪魔になりません。

 

*L型の土間空間

L字型の玄関をつくることで、手前に玄関のスペースを、

奥に室内干しのスペースを設置できます。

 

□土間をつくる際の注意点をご紹介!

土間は家族の生活を豊かなものにしますが、設計する際には注意が必要です。
ここでは、3つの注意点を紹介します。

 

 

1.土間の素材

土間の素材は見た目だけでなく機能性にも影響します。
昔ながらの素材である三和土(たたき)は、土に砂利や消石灰を

混ぜて固めたもので、蓄熱性があり快適な温度を保つメリットがあります。

しかし、コストがかかり、ホコリが出やすいため、最近は使用されなくなっています。

三和土のほかにも、コンクリートやモルタルで仕上げた土間は

目地がないため、シンプルな空間となります。
少し表情を出したい場合は、刷毛(はけ)や洗い出しの工法を使えますが、

汚れが付きやすいため掃除が難しくなることがあります。

デザイン重視の場合は、タイルや天然石の土間がおすすめです。
吸水性のないタイルは汚れにくく、お手入れが簡単な上に、

御影石や大理石などは天然の柄が美しく高級感があります。

ほかにも素材は沢山あるため、自分に合うものを選択してください。

 

2.湿気対策

多くの場合、土間は屋外とつながっているため、

湿気が侵入しやすく、湿度が高くなりやすいのです。
そのため、調湿効果のある壁材を使用したり、床や壁、

天井に断熱材を取り入れたりすることで、湿度の調節対策を施しましょう。

また、冬には結露が起こりやすいため、玄関土間や窓のある土間では

木枠を使っているとシミやカビが生じる可能性があります。
水滴を拭き取ることや断熱性能の高い窓やドアを選ぶなどの工夫が必要です。

 

3.寒さ対策

屋外に近い場所にある土間は、室内よりも寒くなることがあります。
床の素材がコンクリートやタイル、大理石などの冷たい素材でできているため、

夏は涼しく過ごせますが、冬は冷え込みやすいのです。

家の断熱性と気密性を向上させると、土間部分の寒さを軽減できる可能性があります。
また、床に断熱材を使用することも効果的な寒さ対策になるでしょう。

 

□まとめ

近年、注目を集めている土間は、豊富な収納のほか、

コミュニケーションや趣味の空間に利用可能です。
また、多くのご家庭で土間を取り入れたおしゃれな間取りをつくっています。
今回の記事を参考にして、必ず土間の素材の選定や

湿気対策、寒さ対策をしてくださいね。

 

当社は、土間を取り入れた家づくりの経験も豊富です。
館山市、南房総市、鴨川市周辺で注文住宅をお考えの方は、

ぜひ当社にご相談ください。