日本古来の住宅には、必ずと言って良いほど廊下がついています。
皆さんも廊下のある家に住んでいる方が多いのではないでしょうか。

近年、家族間のコミュニケーションを重視したい方や、

家を広く見せたい方から、廊下がない家の人気が高まっています。

そこで今回は、廊下なしの家の間取りに加え、

メリットとデメリット、注意点を紹介します。

 

 

□廊下なしの家の間取りって?

古風な日本住宅には、必ずと言って良いほど廊下がありましたが、

廊下が少なかったり、なかったりする住宅が増えています。
ここでは、廊下がない住宅の間取りについて紹介します。

廊下のない間取りを実現するには正方形に近い土地が適しています。
細長い土地だと移動距離が長くなり、廊下がないと移動が不便ですが、

正方形の土地は移動がしやすいため廊下がなくても不便ではありません。

廊下のない間取りの例として、玄関ホールが廊下の役割を兼ねていたり、

中央に階段を配置し、周囲にリビング・水回り・寝室などを配置していたりします。

また、リビングルームの中に階段を設置する方法である

「リビングイン階段」がトレンドの1つです。
この階段は階段ホールや廊下のスペースを取る必要がなく、

上下の階の空間がスムーズに繋がるため、一体感ができます。

さらに、2階に上がる際には必ずリビングルームを通るため、

家族のコミュニケーションが自然に発生するため、

取り入れてみてはいかかでしょうか。

 

□廊下のない間取りのメリット・デメリット

廊下のない家について紹介してきましたが、実際にどのような

メリット・デメリットがあるか気になりますよね。
この章では、3つのメリットと2つのデメリットを紹介します。

 

 

*メリットについて

1.部屋が広くなる

廊下のない家の場合、廊下に使用するはずのスペースを

リビングやダイニングに使えるため、それぞれの部屋が広くなります。
土地があまり広くなくても部屋を広く見せられるため、

多くの方におすすめします。

 

2.玄関に湿気やニオイが溜まりにくい

外から帰ってきて玄関に湿気やニオイが溜まっているとうんざりしますよね。
この現象は、玄関と各部屋の空間を仕切り、換気が難しくなることで発生します。

しかし、廊下なしの間取りではフロア全体の通気が良いため、

玄関に湿気やニオイが溜まることを防ぐのです。

 

3.LDKと各部屋が繋がり動線がスムーズに

廊下のない家では、リビング・ダイニング・キッチンのLDKが廊下の役割を担います。
そのため、廊下を通って他の部屋に移動するステップが省かれ、動線がスムーズになります。

 

*デメリットについて

1.ドアで隔てられていない場合、玄関から部屋の様子が丸見えになる

玄関ホールとリビングが仕切られていない間取りの場合、

玄関から室内が丸見えになります。
例として、家族がリビングをラフな格好でうろついていたり、

家の中が整頓されていなかったりする状況が見られやすくなります。

後の章でこのデメリットの対策を紹介するので、

気になる方はぜひご覧になってください。

 

2.動線が交差しやすい

廊下のない家は動線がスムーズになる反面、

家族同士の動線が交差しやすくなります。
家事をするために必ずテレビの前を通ることになってしまったら、

お互いに不快感を抱いてしまいますよね。

当社は、お客様の生活についても要望をしっかり伺い家をつくるため、

動線が重ならない工夫もいたします。

 

□廊下がない家の注意点は?

廊下がない家の間取りの注意点を3つ紹介します。

 

1.断熱性・気密性の良い家を建てて冷暖房効率を上げる

廊下のない間取りの冷暖房効率が下がりやすいというデメリットを

解消するためには、高気密・高断熱の家を建てることが必要です。

高気密・高断熱の家は、広い空間を冷暖房しても

光熱費がかかりにくく、温度差を少なく抑えられます。
断熱材やサッシのグレードなどを考慮して、

断熱性・気密性の高い家を検討してください。

 

2.目線が気になる空間は壁で目隠しを作る

視線が気になる場所では、壁を使って目隠しをすることがおすすめです。
廊下がなくても、壁を設置することで視線を遮れ、

格子状の壁や上部に空間をつくった壁を採用することで、

光や風を確保することもできます。
また、この方法は視覚的な圧迫感を軽減するのにも役立ちます。

他にも、テレビを掛ける壁を目隠しとして利用する方法は、

注意をテレビに集中することで空間への意識を弱める効果があります。
白い壁を使うと圧迫感を感じにくく、開放的な空間を作ることも可能なため、

壁を有効に活用して空間を仕切り、プライバシーを保つ対策をしましょう。

 

3.音が気になるだけなら簡易的な防音室も効果的

楽器の演奏部屋や子供部屋などの、音が響きやすい

部屋の防音をしたい場合、簡易的な対策も可能です。

例として、パッキン付きの防音ドアを採用する、

壁内に断熱材を入れるなどが挙げられますが、

一工夫で音の伝わり方は大きく変わります。

特に平屋や廊下のない間取りの場合、音の影響が

各部屋に伝わりやすいため、防音対策も施しましょう。

 

 

□まとめ

廊下のない家は、正方形に近い土地で、玄関ホールが

廊下の役割を兼ねていたり、中央に階段を配置していたりと、

特徴のある間取りです。
部屋が広くなる、動線がスムーズになるというメリットのほかに、

プライバシーが気になるというデメリットもあります。
また、壁で目線を遮ったり、防音対策をしたりと、

生活に関わる工夫は欠かせません。

当社は館山市、南房総市、鴨川市周辺で

沢山のお客様の家づくりをさせていただきました。
そのため、どんな間取りが住みやすいか、

どの間取りがお客様にピッタリか、というご提案が得意です。
注文住宅をお考えの方はぜひご相談ください。