2025年10月28日
コラム
 
                            新築のフローリングで気になる滑り。
その原因と対策について、素材や環境、そして具体的な対処法を詳しく見ていきましょう。
快適で安全な住まいを実現するために役立つ情報を提供します。
新築住宅に採用されるフローリング材は、大きく分けて無垢材、突き板、合板、塩ビシートなどがあります。
それぞれの素材の特性によって滑りやすさが異なり、特に表面加工がされていない無垢材や、表面がツルツルとした仕上げの合板などは滑りやすい傾向があります。
また、同じ合板でも、表面の塗装の種類や仕上げ方法によって滑りやすさが変わるため、購入前にサンプルなどで実際に触って確認することが重要です。
例えば、ウレタン塗装は光沢があり滑りやすい一方、オイル仕上げはマットな質感で滑りにくいとされています。
フローリングのワックスがけは、床の保護や美観維持に役立ちますが、ワックスの種類や施工方法によっては滑りやすさが増す可能性があります。
特に、光沢のあるワックスを使用したり、ワックスが厚く塗布されたりすると、滑りやすさが増す傾向があります。
ワックスを使用する際は、滑りにくいタイプのワックスを選び、薄く均一に塗布することが大切です。
また、ワックスの種類によっては、時間の経過とともに滑りやすさが変化する場合もありますので、定期的なメンテナンスも重要です。
湿度や温度の変化は、フローリング材の伸縮や表面状態に影響を与え、滑りやすさに変化をもたらします。
特に、湿度が高いとフローリング材が膨張し、表面が滑りやすくなる場合があります。
また、温度が低いと、ワックスなどが硬くなり、滑りやすさが増す可能性があります。
そのため、季節や天候の変化に合わせて、適切な湿度管理や温度管理を行うことが重要です。
加湿器や除湿器の使用、適切な換気などを検討しましょう。
ペットを飼っている家庭では、ペットの足裏の状態もフローリングの滑りやすさに影響します。
例えば、ペットの足裏が濡れていると、床との摩擦力が低下し、滑りやすくなります。
また、ペットの爪が伸びすぎている場合も、滑りやすさの原因となります。
ペットの足裏を清潔に保ち、爪を定期的に切るなど、適切なケアを行うことが重要です。

滑り止め効果のあるワックスを使用することで、フローリングの滑りを軽減できます。
ワックスを選ぶ際には、滑り止め効果を謳っている製品を選び、使用方法をよく読んでから施工しましょう。
薄く均一に塗布することが重要で、厚塗りするとかえって滑りやすくなる可能性があります。
また、定期的にワックスを塗り直すことで、効果を維持することができます。
滑り止めシートやマットは、手軽に滑り対策ができるアイテムです。
材質や厚さ、サイズなど、様々な種類があるので、使用する場所や用途に合わせて選びましょう。
例えば、キッチンや浴室など水を使う場所では、防水性のある滑り止めシートを選ぶことが重要です。
また、高齢者や子供が使用する場所では、厚みのあるクッション性のあるマットを選ぶと、転倒時の衝撃を軽減できます。
フローリング全体にコーティングを施すことで、滑り止め効果を高めることができます。
コーティングの種類は様々ですが、滑り止め効果の高いコーティング材を選ぶことが重要です。
専門業者に依頼することで、より効果的なコーティングを行うことができます。
ただし、コーティングを施すと、床の色や模様が変化する場合があるため、事前にサンプルなどで確認することが重要です。
スリッパの素材も滑りやすさに影響します。
底面に滑り止め加工が施されているスリッパを選ぶことが重要です。
素材としては、ゴムやPVCなど、摩擦力の高い素材がおすすめです。
また、底面がフラットなスリッパよりも、凹凸のあるスリッパの方が滑りにくい傾向があります。

高齢者や子供がいる家庭では、転倒による怪我のリスクが高いため、特に滑り対策を徹底する必要があります。
滑り止めマットやシートを敷いたり、手すりを設置したり、照明を明るくしたりするなど、様々な工夫が必要です。
また、定期的に床の掃除を行い、滑りやすい汚れを落とすことも重要です。
家具の配置も滑りやすさに影響します。
例えば、廊下や出入り口に家具を置くと、通行の邪魔になり、転倒のリスクが高まります。
家具を配置する際には、通路を確保し、安全に移動できる空間を確保することが重要です。
また、重い家具は、滑り止めシートなどを敷いて固定することで、転倒を防ぐことができます。
転倒時の怪我を防ぐためには、床材だけでなく、家具やインテリアにも配慮が必要です。
例えば、角のある家具には、クッション材を貼るなどして、怪我をしないように工夫しましょう。
また、床に柔らかいマットを敷いたり、壁に保護材を貼ったりするのも効果的です。
さらに、万が一転倒した場合に備えて、ヘルメットなどの保護具を着用することも検討しましょう。
新築フローリングの滑りやすさは、フローリング材の種類、ワックス、湿度、温度、ペットなど様々な要因が複雑に絡み合っています。
滑り対策としては、滑り止めワックス、シート、マット、コーティングなどの利用に加え、家具配置や転倒時の怪我予防策も重要です。
高齢者や子供がいる家庭では、特に安全対策を強化し、快適で安全な生活空間を確保しましょう。
これらの対策を適切に組み合わせることで、安心して暮らせる住まいを実現できるでしょう。
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