2022年10月12日
コラム
家づくりにおいて、家の外観や内装、設備などの多くの要素を決める必要があります。
しかし家自体の性能はどのように選び、決めれば良いのでしょうか?
そのための基準として、「住宅性能表示基準」があります。
地震や雨風に耐えられるような家づくりのためにも、
今回はこの「住宅性能表示基準」と「スーパーウォール工法」についてご紹介します。
この「住宅性能表示基準」では、
住宅の品質確保の促進等に関する法律(品確法)によって、
住宅の性能について様々な項目で基準が定められています。
この基準によって評価した結果を表示する必要があるのですが、
その中でも4つの項目の表示が必須となっています。
・「構造の安定」
・「劣化の軽減」
・「維持管理・更新への配慮」
・「温熱環境・省エネルギー性」
それでは、この4つの項目について具体的に内容を掘り下げてみましょう。
構造の安定とは、主に地震や災害が発生した際にどれくらい耐えられるのか、
どれくらい強いのかという基準です。地震が起こった際の、
建物の倒壊しにくさ、損害の受けにくさを評価します。
数値で表すと1~3の耐震等級で表され、耐震等級3が一番耐震性が高くなっています。
劣化の軽減では、主に家の基礎部分となる柱や土台を評価します。
家の基礎部分が劣化しやすいと、構造の維持が難しくなってしまう場合があります。
一生傷まない基礎を作るのは難しいですが、劣化を遅くするような構造にすることは可能です。
こちらも1~3の等級で表され、等級3では5~90年間は構造が維持されることを想定しています。
維持管理・更新への配慮は、主に家の配管の管理のしやすさについて評価します。
水道管、ガス管、給排水管などの配管は、
一般的に構造躯体の修繕などを実施するよりも早く取り替える必要があります。
そこで、これらの配管の点検や清掃のしやすさ、
故障した場合の補修のしやすさなどを評価します。
等級が高いほど配管の清掃や補修がしやすいということになります。
温熱環境・省エネルギー性は、主に断熱性や省エネ性に関する評価基準です。
暖房や冷房を効率的に行うために、壁や窓などの断熱などがどの程度されているか、
また、設備(暖冷房、換気、給湯、照明)や創エネルギー(太陽光発電など)を評価します。
数値としては、断熱性は4~1の等級、省エネ性は5、4、1の等級で表されます。
そんな住宅の性能を表す基準において、
評価の際の重要な要素の共通点に「壁」があります。
構造を安定させるために壁の強度を上げるのは想像がつくと思いますが、
断熱については想像がつきにくいかもしれません。
そこで、これらの基準を全て満たす、
MonoHousing早川建設が採用する「スーパーウォール工法」をご紹介します。
高性能な「スーパーウォールパネル」を壁に用いることにより、
最高レベルの耐震性と、温湿度、換気、遮音性などの面で非常に快適性が上がります。
耐震性に関しては、壁・床・天井が一体化した、
頑固な箱型の「モノコック構造」よって、高耐震を実現しています。
遮音性に関しては、高気密加工と複層ガラス仕様の断熱サッシによって実現しています。
特別な防音加工が必要なく、壁自体の加工のみで済むのは非常に魅力的な点の一つでしょう。
また、断熱効果も高いので冷暖房効率が非常に良いです。
壁に様々な効果をもたらすスーパーウォールですが、
それを導入するメリットとは何でしょうか?
1つ目は、気密性と断熱性、耐震性が一気に確保できる点です。
スーパーウォール工法を導入するだけで、これらの要素を満たすことができるので、
それぞれ別途に施工するよりも効率が良く、メリットと言えるでしょう。
気密性に関しては気密パッキンで、断熱性に関しては硬質発泡ウレタンで、
耐震性に関しては外合板を外からはめ込むパネル工法によって確保しています。
2つ目は、間取りが制限されない点です。
特殊な加工が必要になる場合、間取りが制限されることがありますが、
スーパーウォール工法の場合はその必要は無く、お好みの間取りに設定できます。
3つ目は、ヒートショックの防止ができる点です。
断熱性が高く、部屋ごとに温度の変化が少ないため、
ヒートショックを防げるのもメリットです。
ヒートショックは特に冬場に多く、お風呂と洗面所間や、
トイレの行き来などで起こることが多いのですが、
その心配も減らすことができます。
4つ目は、音漏れがしにくい点です。
高気密のため、周囲や隣室からの音をうるさく感じることが少なくなります。
逆に自室からの音が外に大きく漏れることもありません。
住宅性能表示基準とスーパーウォール工法、
そのメリットについてご紹介しました。
地震や災害に強く、いつまでも安心して、
快適に住み続けることができる家づくりをしたい方は、
ぜひ今回の記事を参考にしてみてくださいね。
また、スーパーウォール工法にご興味のある方は、お気軽にご相談ください。